Abstract

播種期, 地温および寒冷しゃ被覆が赤心症発生に及ぼす影響, ならびに赤心症発生程度と肥大根のPP(ポリフェノール) 含量およびPPO (ポリフェノール酸化酵素) 活性との関係について調査した.1. 4月上旬から9月中旬にわたって播種した場合,赤心症の発生は6月下旬播種で最も多く, これより早播きまたは遅播きするほど少なくなった. これを気温との関連でみると, 赤心症は生育後半の日平均気温が高いほど多発した.2.赤心症は生育後半の地温を高めると発生し, 高地温ほど発生が多くなった. 一方, 赤心症の発生は寒冷しゃ被覆によって減少した.3.赤心症が発生した播種期の肥大根では赤心症が発生しなかった播種期の肥大根よりもPP含量およびPPO活性が高かった. また, 地温が高まることによって肥大根のPP含量が増加し, PPO活性も高まった. 赤心症発生と肥大根のPP含量またはPPO活性との間には有意な正の相関が認められた.

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