Abstract

重度・重複障害のある子どもの多くは、運動・認知・言語・社会性などの領域において、さまざまな障害をあわせもつことも多く、医療行為や医療的ケアを必要とする子どもも多い。重度・重複障害のある子どもの教育では、医学的・リハビリテーション的な視点に基づく指導は重要である。それらの視点とともに、常に認知・感覚・運動・コミュニケーションなどの発達的視点からの指導を重視し、その指導内容や方法、学習形態について検討していくことが教育関係者にとっては重要であると考えられる。本研究では、重度・重複障害のある子どもが、母親以外の大人の指導者の指示に基づいて学習する場面(個別モデル)と、複数の同年代の子どもとともに学習する場面(ピア・モデル)を経験した際の社会的相互作用と手指操作について、時系列的に比較を行い検討した。その結果、ピア・モデルに基づく学習が、重度・重複障害のある子どもの手指の感覚過敏の一時的軽減や、社会的相互作用に影響を与えている可能性が示唆された。

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