Abstract

プレーナー屑を原料とする建築用バインダレス断熱パネル (密度100 kg/m3) を, 厚さ50~150 mmの範囲で製造した。非定常温度スケジュールにおける壁内一次元熱流を測定し, 断熱性と蓄熱性に及ぼすパネル厚さの影響を調べると同時に, 本断熱パネルの熱的性質を市販のグラスウールおよびフェノールフォームと比較した。得られた結果を要約すると, 1) 実用的な厚さ範囲 (100~150 mm) でほぼ一定の熱伝導率 (0.060 W/mK) を示した。2) 同一熱抵抗を持つグラスウールやフェノールと比較して壁体への流入熱量が抑制され, 保温性の優位性が示唆された。3) 熱拡散率 (0.41 × 10-6 m2/s) はグラスウールの約1/2, フェノールフォームの約3/4となり, 蓄熱効果による保温性が期待できる。

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