Abstract

本研究ではウシ体外受精の全過程で同一の培養液(修正SOF液)を用い,乳酸とグルコースが胚の発育に及ぼす効果を検討した.実験1では体外成熟,受精,発生培地に乳酸の0,3.3,5,10,15 mMを,実験2ではグルコースの0,1.5,3,5 mMを添加した.実験3ではグルコースの1.5 mMを体外受精後それぞれ48,72,96,120時間後に添加した.乳酸の添加区間では胚の分割率に差はみられなかったが,胚盤胞率は3.3 mM添加区で34.8%となり,10,15 mM添加区の18.9,15.7%に比べて有意(p<0.05)に高かった.グルコースは無添加区が66.9%の分割率となり,1.5,3,5 mM添加区の41.2,46.5,40.3%に比べて有意(p<0.02)に高かった.また胚盤胞率は無添加区が35.6%となり,3,5 mM添加区の16.7,19.6%に比べて有意(p<0.02)に高かった.グルコースの1.5 mMを96,120時間後に添加した試験区では胚盤胞率がそれぞれ51.6,50.8%となり,48,72時間後に添加した試験区の32.0,33.3%に比べて有意(p<0.05)に高かった.

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