Abstract

カランコエのin vitro開花の実験系の確立を目的として7品種を供試し, 品種間差異および温度, 日長, PPFDおよび換気回数について検討した.さらに, in vitroとin vivo下における花芽の分化および発達過程を比較した.1. in vitroにおいては, 短日下で供試した7品種中5品種が発蕾し, 晩生系の'Sensation', 'Rose Crown'の2品種は発蕾しなかった.発蕾した5品種については発蕾日数には差が見られ, 20℃では早生系の'Singapore', 'Adagio'が早く, 中生系の'王冠', '宝冠', 'Fortyniner'が遅れて発蕾した.また, 開花反応に対する好適培養温度には品種間差が見られ, 20℃では前述の5品種, 25℃では'王冠'1品種のみが発蕾した.2. 'Singapore'を用いてin vitroにおける日長, 温度とPPFDの影響を検討したところ, 20℃, 短日下のみで発蕾した.また, 10, 30μmol・m-2・s-1PPFD下では発蕾がみられず, 40μmol・m-2・s-1PPFDで発蕾した.3. in vitroにおける花成反応は, 換気回数の小さいアルミ栓区では発蕾が見られず, 通気フィルター栓区とシリコン栓区で発蕾が見られた.4. in vitroとin vivoの双方とも花芽分化開始から発蕾までは約35日を要し, 花芽発達の進行速度は同じであった.

Full Text
Published version (Free)

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call