Abstract

【目的】本研究の目的はHip-Spine Syndromeの観点から,変形性股関節症(以下,OA)患者の冠状面における骨盤傾斜の頻度と罹患側との関係(方向),骨盤傾斜に影響を及ぼす因子について調査することである.【対象と方法】2006年1月から5月に人工股関節全置換術を行った片側OA患者116例(女性96例,男性20例,平均年齢62歳)を対象とした.術前の股関節X線像より骨盤傾斜の方向,骨盤傾斜角,脚長差,股関節の肢位について調査した.臨床所見は疼痛(JOA Hip Score),片脚起立の可否について調査した.【結果】骨盤傾斜を67例(57.8%)に認めた.56例(83.6%)は患側に骨盤が傾斜していた.骨盤傾斜と有意な相関を認めたのは脚長差のみであった(p<0.05).【まとめ】骨盤傾斜を有するOA患者では約8割の症例が短下肢側である罹患側へ骨盤が傾斜していた.

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