Abstract

1月から5月の間に播種したカスミソウは, 100%の株が播種後3ヵ月以内に抽だいした. 播種時期が8月以降になると抽だい率は急速に低下し, 9月から10月に播種した株は冬季ロゼット状態の生育を続け, 2月下旬に抽だいした. 到花日数は1月から6月まで播種時期が遅くなるにしたがって減少し, 9月に播種した場合に最も長かった.8時間と10時間日長では播種時期に関係なくロゼット状態の生育を続け, 日長が長いほど抽だい率が高かった. 長日の抽だい, 開花促進効果は日長が24時間まで長いほど連続的に増大し, 24時間日長では播種後5~8週間の短期間に開花して生育を終了した.また夏以降ロゼット状態にある株は, 長日処理によって抽だいと開花が促進され, その効果は16時間日長に比べて24時間日長の方が著しく高かった.冬季, 温度と日長を変えて栽培すると, 抽だい, 開花は高温, 長日条件で著しく促進された. 自然日長では短日期には抽だいせず, 2月下旬から抽だいして4月下旬に開花した. 最低気温15°Cでは切り花長が短く, 加温の温度は10°C以下が適した. カスミソウは10時間と12時間の間に抽だい, 開花のための限界日長をもつ絶対的長日植物であり, ロゼット化および抽だい, 開花は主として日長に規定され, 温度の影響は小さかった.

Full Text
Published version (Free)

Talk to us

Join us for a 30 min session where you can share your feedback and ask us any queries you have

Schedule a call