Abstract

日射量, 移植期および栽植密度を多様に変えた圃場条件下で水原258号(日印交雑稲), アケノホシ(日印交雑稲)およびレイホウ(日本稲)の3品種を栽培し, 処理に対する各品種の物質生産の反応特性を比較, 解析する中で, 水原258号の多収機構を明確にした. 水原258号の特徴の一つは, 1穂粒数が多く, しかも, 環境の変化にともなう粒数の変動が小さいことであった. このため, 単位面積当たり茎数が増加する密植条件では, 単位面積当たり粒数も顕著な増加を示した. また, この品種は分げつ数が多く, かつ, 茎数が経時的に大きく変化する特徴を有しており, 収穫期の茎数は最高分げつ期茎数の60%前後であった。なお, 本品種は直立的草型を特徴とするため, 密植条件下においても過繁茂の弊害が見られず, 登熟歩合が比較的高かった. さらに, 移植(稚苗)から出穂までの期間(80日間前後)およびこの間の積算気温(2,000℃前後)がほぼ一定となる特徴を有していた。そのため, 出穂日が移植日の早晩に平行して変動するので, 移植時期を移動することによって登熟期を最適気象条件の時期に合致させることが容易であった。水原258号は, 800kg/10aを超える玄米生産力を有する品種であることが確認された。なお, 多収穫栽培には早期移植と密植が前提条件であった.

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