Spectrophotometric Determination of Uranium (VI) by Solvent Extraction of the Uranium (VI)-Alizarin Red S-1, 3-Diphenylguanidinium Associated Complex

Abstract

1, 3-ジフェニルグアニジニウム(DPG)塩の存在下, 1-ブタノールによるウラン(VI)-アリザリンレッドS(ARS)キレートの溶媒抽出について分光光度法により検討した。抽出種は580mμ付近に吸収の極大をもち, pH 4.6-4.9の範囲で一定の吸光度を与える。実験の条件下では, 1:1ウラン(VI)-ARSキレート陰イオンがDPG陽イオンと1:1の結合比でイオン会合錯体を生成し,有機相に抽出される。会合錯体の赤外吸収スペクトルを測定した結果,ウラン(VI)はARSの2個のヒドロキシ基酸素間でキレートを生成すると考えられる。pH,試薬濃度,ふりまぜ時間などの最適条件下では,水相中5×10-5mol/lまでのウラン(VI)と有機相の吸光度との間にBeerの法則がなり立つ。モル吸光係数は580mμにおいて約6500である。共存イオンの影響についても調べ,カルシウム(II)-CyDTA錯体が妨害金属イオンの隠蔽剤として利用できることを認めた。