Abstract
オーストラリア熱帯モンスーン地域に生息するセアカオーストラリアムシクイの非繁殖期群の群れ構成に与える野火の影響に関して研究を行った。全体として,平均群れサイズは乾季の中頃で大きく,季節の進行とともに縮小した。大きな群れは野火で焼け出された地域に多く出現し,野火の及ばなかった地域では2個体だけの群れが多く,平均群れサイズは焼けた地域より小さかった。野火は生息場所を破壊し,生息個体の移出を引き起こした。一方,野火の及ばなかった地域は,一時的な避難場所となったが, このような安定した地域は小サイズの群れのなわばりで飽和しており,移入個体は再移出を余儀なくされた。野火の後,焼け出された地域には多くの個体が周辺部から移入し,不安定な大サイズの群れを形成した。これらの群れも,季節の進行とともに,群れメンバーの若い個体の離脱により,繁殖期直前には群れサイズが縮小した。 野火は個体群の再構成となわばりの入れ替わりを引き起こした。
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