Abstract
(1) エールリッヒ癌細胞を腹腔内に移植した7日目の担癌マウスの臓器では,対照群に比較して肝臓のみでMTの増加が認められ,他の臓器(腎,肺,心,脾,胸腺)では認められなかった.この肝MTの増加は癌細胞を大腿部皮下移植した場合にも認められた.(2) エールリッヒ癌細胞のMTは,腹腔内で継代したものでは認めなかったが,担癌マウスに亜鉛やカドミウムの前投与した場合には認められた.(3) 肝MTの増加は移植後, 6日目から認められ,それ以前には認められなかった.アクチノマイシンD投与によって肝MTの増加,肝臓への亜鉛の蓄積,血清亜鉛の低下は抑制された.(4) 血清亜鉛は癌細胞移植後から序々に減少し,移植後7日目では対照群の半分の値を示した.そしてこの減少した亜鉛はアルブミンに結合したものであることが明らかとなった.(5) 担癌生体の組織亜鉛量は肝臓で増加した以外,他の組織では著明な変化は認められなかった.(6) 担癌生体の血清コルチコステロン量は対照群に比較して有意に増加していた.
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