Abstract
声帯嚢胞に対する手術法の多くは全身麻酔下に喉頭微細手術にて行う方法であり,全摘出を目的とした方法と,広く開窓する方法がある。局所麻酔下に日帰り外来手術で行う方法の報告はなく,これが初めての報告である。今回われわれは過去11年間に行った局所麻酔下の外来日帰り手術,名付けて「内視鏡下声帯嚢胞開窓術」40症例につき検討を行った。音声機能において,振幅の変動率(APQ)・規格化雑音エネルギー(NNE)・平均呼気流量(MFR)では有意差をもって改善し,最長持続発声時間(MPT)・基本周期の変動率(PPQ)では改善傾向を示していた。この方法は利点として,術中に音声を聴きながらできること,ストロボスコピー下に粘膜波動を確認できること,全身麻酔・喉頭展開不可能症例に対応できることなどがある。一方問題点としては,咽頭反射が強い症例では不可能であること,再発時の全摘出手術が難しくなることなどがあげられる。本治療法は利点も多く,声帯嚢胞に対する治療のひとつの選択肢となりうると考える。
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